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     定期船


輝く水平線の
否 どんよりとした海の彼方の
空と海との茫漠たる だが明らかに二層形を成した
その隙間に 輝く一点がある

船がやってくる ひさびさの
待ち焦がれた船である
世界の果てからやってくる
小さな島を目指して 幸せがやってくる

光る点が次第に 大きく
波間に隠れたり浮かび上がったり
鳥のように 天翔ける(海駆ける)
彼岸と此岸を結ぶ懸け橋

泳ぎながら 喘ぎながら 刻々と
泣きながら 笑いながら 刻々と
歌いながら 光りながら 刻々と
この島と あの島とを 結ぶ 夢見ながら

    

   
 2003.03.01
<自註>
 この“うた”は、拙著『アマとオウ―弧状列島をつらぬく日本的霊性―』(たちばな出版、平成11年7月刊)の49〜51ページの《常世の船》と同じい主題を詩ったものです。