うた

菅田正昭のシマ論 でいらほん通信

平成26年(2014)

青ヶ島へ行こう

平成26年6月1日

 

早乘り変わりや乗り換わり

羽田発八丈島行の第一便は欠航した

 (この日、羽田空港で欠航したのはこの便だけだった)

八丈島発青ヶ島行きのヘリも霧のため欠航した

だがこの時点で僕は確信したのだ

運航ダイヤに載っていない幻の夕方便が青ヶ島へ飛ぶことを

あがオボシナのテンニハヤムシサマにお願いしていたし

 (まあ裏事情も結構知っていたから・・・)

羽田で欠航の表示を見たときの同行者の途方にくれる愕然がプラス方向の必然に転じるのは当然のこと

おぉ ハヤッ 乘り代わりや乗り換わり

かくて《引き返し》の条件付きのフライトで八丈島へ

臨時便のへりで いざまいらばや青ヶ島へ

がやがやソーワカ 雲が飛ぶ 雲がどんどん押し寄せる

天狗ジト リトリシャクガ ちょっとしゃくだぜ 雲の群れよ

おぉ カムナガラ テンニハヤムシサマ お任せです

霧霧舞いの御出迎え もう着く頃と思った瞬間

突然、必然、当然の、雲の隙間が大きく開いてヘリポートの(H)が視える

着陸と同時に拍手が起きた

まず第一に長ノ凸部の金毘羅様へ御挨拶

荷物を「あおがしま屋」に置いて池之沢へ

青ヶ島製塩事業所を見学したあと

ふれあいサウナで汗を流す

夕食後は青ヶ島酒造の見学

そして勉強会

午後10時過ぎ屋外へ出ると懐かしいほどの霧霧舞いでシャツがぐっしょり濡れた

翌朝は午前6時、東台所神社へ

この「ン」年間で僕の足腰もずいぶん弱くなってきたが東台所の玉石段へやってくると

八天狗が僕を助けて一気に登らせる まだスピードは落ちていないし

足の裏が玉石のそれぞれの感触を覚えていて力を与えてくれる

僕のオボシナ様は東台所のテンニハヤムシサマなのだ

チョーヤの内は荒れ果てていたが茣蓙を敷いて三種祓詞・禊祓詞を奏上

同行者らは南無妙法蓮華経と唱題する

がらんどうであっても ここは天界と直接に繋がった聖地なのだ

みんなの吐く息が白く伸びて言霊がビンビンと天に届く

昔はそうでなかったが東台所から尾山まで峯づたいに遊歩道が付いている

その間で昔を偲び明日葉を摘む

簡水(浄水場)・中興開山之塔・卯之助の碑・兵隊墓・・・三宝港・・・エトセトラ

そして午前9時45分発のヘリで再び八丈島へ

中之郷の「あしたば荘」に荷物を置いたあと末吉「みはらしの湯」へ

ここで寛いでいるとき同行者が異口同音に言った

「青ヶ島で体験したことは全て覚えているし忘れない。でも、こうして湯につかっていると、もう何年も前のことだったように感じられる」

実は八丈島と青ヶ島の間には目には視えない霊的なカーテンがある

青ヶ島は異界なのだ 何年も昔のように感じるのはそのためだ

島全体が時空を乗り越えた霊的スポットなのだ

いざ参らばや青ヶ島へ おじゃりやれ

青ヶ島へゆこう

 

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